納豆と血栓溶解作用
納豆に含まれる酵素ナットウキナーゼには血栓溶解作用があります。
そして同じく、納豆に多量に含まれているビタミンKはナットウキナーゼとは反対の血液凝固因子です。
納豆にはこれら相反する効果の物質が同居していますが、差し引きすると結局どうなりますか?
ナットウキナーゼにあるのは血栓溶解作用という程のものではなく、血小板凝集抑制作用(いわゆる血がさらさらになる)が軽度あるくらいです。また納豆に多く含まれるビタミンKはたしかに血液凝固因子で、抗凝固剤(心臓病や脳梗塞に用いる血を固まりにくくする薬)であるワーファリンの作用を減弱するので、ワーファリンを飲んでいる人は納豆を食べない方がよいとされます。血小板凝集や血液凝固は非常に複雑ないんしが関与しており、納豆の成分は単純な相反する効果を持っているわけではないのです。
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