ワーファリンとパナルジンはどのように使い分けるのですか?
パナルジンは抗血小板薬です。血小板の凝集抑制作用があります。心筋梗塞時に冠動脈が詰まりますが、これは血小板が凝集(=白色血栓)することで起こります。ワーファリンは凝固因子の産生を抑制します(ビタミンKが産生に関わっていますが、これの作用を妨害することで凝固因子産生を抑制します)。主に静脈性血栓症(赤色血栓)の予防(例えば肺塞栓症(”エコノミークラス症候群”))に用いられます。つまり両者では妨害しようとするターゲットが異なっています。
どのように使い分けをしているのかは医師に聴かないと分かりませんが、
パナルジンは、血小板の凝集機能を抑制して脳や末梢血管における血栓や塞栓の治療効果あるいは血流障害の改善を示します。
ワーファリンは、凝固因子であるビタミンKの生合成を抑制して抗凝固効果および抗血栓効果を発揮します。
目的は同じであっても、肝機能の状態だとか、血液の状態だとかによって使い分けているのかもしれません。
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