2012年3月10日土曜日

先程質問させて頂きましたが、もう一度頭の中を整理して質問させて頂きます。

先程質問させて頂きましたが、もう一度頭の中を整理して質問させて頂きます。

納豆には血液をサラサラにする効果があることは分かりました。しかし納豆には、ビタミンKが多く含まれており、このビタミンKは凝固作用があることも分かりました。つまり納豆には、血液をサラサラにする作用と、凝固作用があり、これは反対の作用が納豆にはあるということでしょうか?



ワーファリン内服中の人は、納豆は禁ですが、納豆に含まれているビタミンKの凝固作用によって、ワーファリンの効き目が無くなってしまうということで間違いないでしょうか?

しかし、一方で納豆には血液をサラサラにする作用もあるので、矛盾しているのではないかと思うのですが・・・納豆は凝固作用の方が強いということでしょうか?でも、血液をサラサラになる食べ物として納豆が代表的に取り上げられているので、何だか頭が混乱しています。教えて頂きたいです。







ずいぶん混乱なさっておられるようですね。



納豆に含まれるナットウキナーゼという血栓溶解機能がある成分があって、それとは別にビタミンKという成分もあるということです。

ワーファリンはどのように人体に作用しているかというと、肝臓においてビタミンKが関係する血液凝固因子が作られるのを抑えているのであって、その状態にある人がビタミンKを多く含む食品を摂取すると薬効が打ち消されるという意味です。

ワーファリンそのものが直接的に凝固物質を取り除いているわけではないし、ビタミンKそのものが何か悪さをしているわけでもありません。

つまり、健康な状態においては納豆は血栓予防の効果が期待されるけれどワルファリンカリウムの投与を受けている場合に限って禁忌だということです。

ちなみにワーファリン以外のパナルジンやアスピリンとかになればビタミンKとの関連性はありません。

ここに大きな誤解があって、脳外科の病室に入院している脳梗塞疾患の患者さんの中にも納豆は食べられない人もいれば積極的に食べるべきだという人もいますので、その判断は主治医がするのだから患者さんのご家族などが隣のベッドの患者さんに「納豆は食べてはダメだそうですよ」などと素人助言をするものではありません。

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