2012年3月8日木曜日

新生児の脳出血を予防するためのビタミンK投与回数指針を日本小児科学会が改訂し...

新生児の脳出血を予防するためのビタミンK投与回数指針を日本小児科学会が改訂したというニュースを見て疑問です。納豆はビタミンKが豊富ですがナットウキナーゼで血栓予防できると思っていました。

抗凝固剤ワーファリンの添付文書には納豆を食べるなと書いてあるそうですね。納豆は、結局、血液をサラサラにするのか、それとも固まりやすくするのか、どちらなんでしょうか?みなさまの個人的な考えでも構いませんので、よろしくお願いいたします。



もしも固まりやすくするということであれば、納豆に代わる抗凝固食品(血栓予防食品)を教えてください。何が良いでしょうか。ニンニクとかビタミンEとかでしょうか。アスピリンも効くようですが薬ですから定期的に摂ることは抵抗ありますね。







納豆の納豆菌は細菌中でも特にビタミンK合成能力が強い枯草菌に属しているので、納豆を食べると腸内で納豆菌により多量のビタミンKの合成がおき、ワーファリンの作用が阻害されTT値が高くなると考えられています。

納豆の抗ワーファリン作用は、納豆菌のビタミンK合成亢進が正体といえます。

ワーファリンは肝において凝固因子のひとつであるプロトロンビンの生成に必要なビタミンKの働きを阻害することによって抗凝血作用を現します。

ビタミンKを含む食品を摂取することにより、ワルファリンの作用を減弱させる可能性がでてきます。

納豆には100g当たり約345μgのビタミンKが含まれています。

また、納豆菌が腸内でビタミンKを産生します(一般に腸内細菌はビタミンKを産生しますが、納豆菌は細菌の中でも特にビタミンK 産生能力の高いです。

納豆を1回摂取しただけでワルファリンの作用の値を変動させる可能性があります。

ワルファリンを服用中の患者さんは納豆を極力摂取しないことが望まれます。

納豆以外にビタミンKを多く含有する食品にはクロレラ、一部の野菜などがあります。

野菜の中で含有量の多いものにパセリ、シソ、アシタバ、クレソンなどがありますが、通常の食生活で大量に摂取することはまず考えられないので、これらについてはほとんど気にする必要はないと思われます。

比較的よく食べると思われる野菜でビタミンK含有量の多いものにはホウレンソウ、ブロッコリー、キャベツなどがあります。

http://www.jhf.or.jp/senmoni/q&a/medicine&foods.html

納豆はナットウキナーゼという血栓溶解酵素を含んでおり、これが脳血栓や心筋梗塞を予防すると考えられています。

しかし、一方、納豆菌はビタミンKをつくる働きももっています。

ビタミンKは血液の凝固性を高める作用をもっているのです。

ワーファリンはビタミンKの活性を低下させることによって血液凝固を阻止します

したがって、ワーファリンを服用中の患者さんが納豆を食べるとせっかくのワーファリン効果は減弱、あるいは消失してしまいます。

ビタミンKは納豆以外ではブロッコリー、ほうれん草などの緑黄色野菜にも含まれています

*血液をサラサラにする食品をバランスよく食べることが重要。特定の食品に偏らない。

血液をさらさらにする魚は出来れば毎日一食(特に青魚が良い)

まぐろ、はまち、さば、ぶり、いわし、さんま、さけ等

青魚は抗酸化食品の緑黄色野菜と一緒に摂ることで効果が期待できる(EPA、DHA)

鮭は血液さらさら効果の他、アスタキサンチンが多く含まれ抗酸化力が強く、美肌効果がある。

2005年の調査では魚をよく食べる人は、あまり食べない人に比べて心筋梗塞の発症リスクが35-45%に減る事が分かっている。

チョコレートは血液をサラサラにして血液循環を促す効能がある。

梅干しは血液をさらさらにして血圧を下げる。特に、梅干しを焼けばさらさら効果が一層高まる。



※注意:ホウレンソウはワーファリン等の抗凝固剤を服用している人は納豆に含まれるビタミンK2が薬の効果を弱めるので食べない方がよい。



ソバ、みそ、きな粉、玄米、みかん、グレープフルーツ、かぼちゃ、イカ、ウニ 昆布、わかめ、ひじき、黒ごま、黒豆、椎茸、ブルーベリー、プルーン。

黒豆は血液サラサラ効果が高く、高血圧や脳梗塞を予防し、体脂肪を減らしダイエット効果がある。

黒豆の煮汁にはシアニジンが多く含まれ特に良い。

血液をサラサラにする効果の高い野菜:にら、にんにく、春菊、パセリ、トマト、タマネギ、セロリ、アスパラガス、切り干し大根、豆腐、おから、れんこん、ごぼう、モロヘイヤ、枝豆、キウイフルーツ、春菊等。

にんにくは細かく刻んで油と一緒に加熱して食べると特に血液サラサラ効果が高い。(血栓防止になる)

セロリは血栓予防には葉の方が茎より良い。

タケノコは血管をしなやかにする。

ニンニクは血小板を固まりにくくして血栓が出来にくくする作用が強い。すり下ろして週2~3日食べると良い。

夕食にはしらすが血栓防止、もずくが血栓溶解に良い

リンゴ(1日1.5-2個)

ラッキョウ(1日3-4個)ラッキョウには癌抑制効果もある。

たこは血管についたコレステロールをはがす

黒酢:黒酢(醸造酢)15~30ml/日を5倍に薄めて、食後に飲む(空腹時はダメ)と良い。

黒酢は一般の酢(醸造期間が4ヶ月程度)に比べてアミノ酸が8倍多く含まれており、コクがあって酸味が少なく飲みやすい。

お元気で・・・

薬剤師

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